村上春樹 - 意味がなければスイングはない
読了。
食事や食べ物の描写が非常にうまい描写の人のエッセイにハズレはないというのが持論。個人的には村上春樹氏もその一人。以前別のエッセイでシュニッツェルの描写を読んでドイツ料理への憧れがあるんですよね。
今回読んだのはこれ。
元々プロフィールとしてJAZZ喫茶をやっていたというくらいなので、非常にマニアックなテーマや深いエピソードを読めると期待しましたが、予想以上に幅広いテーマが盛り込まれていてとても満足です。
まさかスガシカオまで語られているとは。
JAZZはもちろんのこと、クラシック、カントリー、ロック、フォークなどそれこそありとあらゆる曲やアーティストのエピソードを知ることが出来た。この人、本当にジャンルを選ばないなぁ。J-POPをあまり聞かないという理由にも多分に共感できるところがあった。恐らく自分が感じていたけど、言葉にできなかった部分をうまく言葉にしてくれた感じ。やはりこの人の文章はとても馴染む。
毎度思うのだけど、著者の文章はとても万人受けするものではないと思うんですよね。ただ、新作が出ると必ず売れるっていうのがよくわからない。個人的には、読み始めのハードルはとても高いのだけど、一度読み進んでしまえばどんな長編でもスラスラと読み終えてしまうよくわからない魔力がある。その世界観が気に入るかどうかだけ。
個人的に村上春樹氏の小説で世界観が気に入ってたのはこれ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
少し読書の習慣が戻ってきた。
また色々と読み漁っていこう。